ユニバーサルデザインの公園づくりに関連する様々な分野の専門家の方々からお話を伺うシリーズ「コラム特別編」。今回のゲストは、昨年12月から始まった「障がい者制度改革推進会議」の構成員で、 障害者制度改革に取り組んでいる東京大学特任准教授の長瀬修さんです。インタビューで伺った貴重なお話を「 コラム特別編:この人にきく(2)」にてご紹介しています。ぜひご覧下さい
●「夢のUD公園」 子どもたちの絵やアイデアを募集!(2010年08月10日)
「みーんなの公園プロジェクト」では今年も、子どもたちから「夢の公園の絵」や「ユニバーサルデザインの遊具や遊び場のアイデア」を募集します。
以前の募集で寄せられた、小学校のクラスで取り組んでくれた夢のUD公園の作品の中に、こんな誇らしげな一文で始まる、女の子の感想がありました。
「私は、はじめて自分たちで、公園をつくりました」
そんな彼女も、はじめは「なにげなく遊んでいた公園をつくるなんてー」と戸惑ったようです。それでも『みんなが楽しく、環境にもやさしく』をテーマにグループのみんなと協力することで、たくさんのアイデア遊具や工夫を盛り込んだ素敵な公園のデザインが完成しました。最後には、「こんな夢のような公園が実現できたらいいなあ」と…。
公園の真のユーザーである子どもたちの自由でユニークな発想は、私たちに多くの気づきを与えてくれます。子どもたちの参画が、これからの公園づくりをより豊かなものにしてくれるはず!
「こんな公園、あったらいいな!」
「みんなと、こんなふうに遊びたかったんだ」
「こんなアイデア遊具を思いついたよ!」 などなど……
みなさんの思い描く夢の公園の絵やアイデアを、ぜひお送りください。
お送りいただいた作品は、当サイト内の「キッズ★ページ!」にあります「夢のUD公園作品集」でご紹介する予定です。なおご希望の方全員に、「みーんなの公園プロジェクト」のイラスト協力者Gabrielaさんデザインのプレゼントを進呈いたします。詳しい情報や募集チラシは、 ■ダウンロードをご覧下さい。
みなさんのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
●遊び場の安全に関する国際シンポジウム(2010年08月10日)
7月に東京で開催された、「遊び場の安全に関する国際シンポジウム」(主催:
社団法人日本公園施設業協会)へ勉強に行ってきました。
近年あらゆる分野で「安全・安心」への関心が高まっていますが、このシンポジウムの趣旨は、「遊び場からあらゆるリスクを取り除いて、超“安全”な公園をつくろう」というものではありません。
子どもにとって遊びの中のリスクは、挑戦や学び、楽しみのための重要な価値であると捉え、(子どもが予測できない危険=ハザードは除去した上で、)「ドキドキ・ワクワクできる楽しい遊び場づくり」を促進するために、国内外の専門家の方たちの議論が展開されました。
パネリストの一人で、イギリスやヨーロッパにおける遊具や遊び場の権威であるRobin Sutcliffe氏は講演の中で、「障害のある子どもにも、遊びにおけるリスクが必要」と述べられました。
彼らが障害を理由に、常に「保護」される立場に置かれ、本来子どもの発達に重要な遊びのリスクからも遠ざけられている状況は間違いだ、という訳です。「障害のある子どもも、他の子どもと同様に、リスクへの挑戦という自由を得て、それぞれの力を付け、みんなの仲間に入る」ことの重要性を説かれました。
このお話は、シンポジウム全体の中のほんの一部で取り上げられただけでしたが、今後日本でもこうした理解が広まり、「あらゆる子どもが」ドキドキ・ワクワクできる楽しい遊び場が増えることへの期待を抱くこともでき、収穫の多い学びの機会となりました。
●障がい者制度改革推進会議に注目!(2010年05月10日)
今、日本の障害者にかかわる制度は、改革に向けて大きく舵が切られようとしています。しかもこれまでになかった画期的な方法で――。
昨年12月、政府は国連の障害者権利条約の批准を目指し、関連する国内法を整備するため、「障がい者制度改革推進本部」を設置しました。さっそく今年から月に2,3回のペースで「障がい者制度改革推進会議」が開かれ、改革の基本方針が検討されています。
これがどう画期的なのか? それは会議のあり方からも伺えます。
会議の構成員(24名)のうち半数以上(14名)は、障害をもつ人やその家族です。かつて国連において障害者権利条約が策定される過程で、障害者たちが繰り返し訴えてきた言葉「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」が、日本でもついに具現化されたわけです。
現在この推進会議では、手話や指点字の通訳者が同席し、スクリーンに要約筆記が映し出される中、障害者基本法の改正についてはもとより、障害者の雇用、教育、政治参加など多岐にわたる項目で、多様な人々による活発な議論が交わされています。
また資料や議事録はインターネットで公開され、会議の様子は手話と字幕付きで動画配信されるなど、全国のあらゆる人が議論の行方を見守れるようにもなっています。(
内閣府障がい者制度改革推進会議のホームページ)
この会議での議論をもとに、今夏までに制度改革の基本方針がまとめられる予定です。政策立案の過程から当事者が主体的に携わって進む新たな制度づくりに、期待が高まります。
昨年から始まったホームページのリニューアル。当初の予定より少々時間がかかってしまいましたが、昨夏のメインページ改装に続いてついに
キッズ★ページ!がオープンです。新しい「キッズページ」には、「UD」と「公園」について考えるヒントがいっぱい! ぜひご覧下さい。
ちなみに、「キッズページ」の案内役であるかわいい鳥のキャラクター「みーちゃん」をデザインしてくれたのは、愛知県の特別支援学校に通う中学2年生Mihiroさんです。また「公園&UD絵本」コーナーのイラストを描いてくれたのは倉敷芸術科学大学の学生さん、そして「夢のUD公園作品集」でご紹介するのは、子どもたちが考えた楽しくてユニークな公園アイデアの数々・・・。このように、新しい「キッズページ」にはたくさんの子どもたちや若者のパワーが加わりました。(みなさん、ほんとうにありがとうございます!)
なお公園の主役である子どもたちからの意見やUD公園アイデアも随時募集中。「キッズページ」は今後、みんなの夢でもっと膨らんでいく予定です!
子どもから大人まで、様々な利用者の視点で公園のUDを考える「みーんなの公園プロジェクト」。 昨年は、私たちの活動に関心を持って下さる方々との出会いに恵まれた一年でした。
実際の公園づくりに携わっておられる企業の方々や、公園のUDを研究しておられる法人の方々に声をかけていただいてお会いしたり、大学生の方々から「ホームページの情報を研究に生かしたい」といった内容のお問い合わせをいただいたり・・・。
小さな市民グループである私たちにとって、サイトをきっかけとしたこのような情報交換の機会はたいへんありがたいことです。
これからも多くの人たちに学びながら、公園のUDに関する情報を集め、発信していきたいと思っております。
2010年もどうぞよろしくお願い致します!
前年度に引き続き2009年の秋、愛知県主催の「人にやさしい街づくり連続講座」に講師の一員として参加させていただきました。担当したのは、建築設計・都市設計の専門家向けコースの第7回『子どもに聴く 遊びのデザイン』です。
講座では、「障がいのある子どもの父母のネットワーク愛知」の代表でいらっしゃる田中弘美さんとともに、障害のある子ども(またその兄弟姉妹も)が公園で遊ぶ機会を得にくい現状や、大人の目線でつくられた“バリアフリー”の遊び場が抱える課題などを、国内外の公園事例を交えてご紹介しました。
続く受講者の方たちによるデザインワークでは、多様な子どもの目線で考えられたユニークな遊具や公園のあり方がグループごとに提案されました。さらに後日開かれたレポート発表会では、近隣の公園を検証して改善点の洗い出しをされた方や、実際の公園づくりの過程(住民参加のワークショップ等)まで遡って調べ、課題提起をされた方もおられ、私たちも大いに学ばせていただきました。
そして受講者の方から、「今まで『障害のある子どもも遊べる公園』という発想をしたことがなかったので勉強になった」「講座で学んだことをこれからの仕事に生かしたい」といった心強い言葉をかけていただいたことも嬉しかったです。
皆様、ありがとうございました。
この夏、障害児(&健常児)のための遊び場を見学するためイギリスに行ってきました。訪れたのは、それぞれ異なる特徴を持つ3つの遊び場です。
ひとつはロンドンの中心部、広大な王立公園「ケンジントン ガーデンズ」の一角にある遊び場「Diana, Princess of Wales Memorial Playground」。障害の有無を問わずあらゆる子どもが楽しめるようデザインされ、園路や植栽にいたるまで細やかな配慮と手入れの良さを感じられる美しい遊び場でした。
そして、ロンドン郊外の閑静な住宅地にある小さな公園、通称「Rocket Park」。「障害のある子どもたちが遊べる公園を」、という地元の障害児のお母さんの呼びかけから6年がかりで昨秋オープンしたばかりの遊び場です。
もう一つは、障害児のための冒険遊び場「Thames Valley Adventure Playground」。夏休み中ということもあって大勢の子どもたちでにぎわう遊び場を、プレーワーカーのジェームズさんが隅々まで案内して下さいました。(お忙しい中、本当にありがとうございました!)
これらの遊び場の様子は、後日「UD公園のヒント<海外編>」で詳しくお伝えする予定です。どうぞお楽しみに!
昨年行ないました公園に関する絵やご意見の募集では、子どもたちから寄せられたかわいい絵や楽しくて自由な発想のUDアイデアの数々に、メンバー一同大いに刺激を受け、いろいろな気付きを得ることができました。協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。(子どもたちの作品は、近々オープン予定の「キッズ★ページ!」でご紹介します。どうぞお楽しみに。)
やっぱり公園について考えるなら、子どもたちにもきかなくちゃ!
そこで今年は「みーんなの公園プロジェクト」子ども参加企画として、子どもたちの考えた「夢の公園の絵」や、「ユニバーサルデザイン(UD)の公園・遊具のアイデア」の募集をいたします。
募集の対象は、中学校3年生までのすべての子どもたち。個人作品だけでなく、友だちや兄弟姉妹でえがいたグループ作品や学校でのクラス作品も大歓迎です!
「こんな公園があったらいいな!」
「どうすればもっとみんなが楽しめるかな?」
「こんなアイデア遊具を思いついたよ!」 などなど・・・
公園に対する子どもたちの「夢」や「アイデア」は、UD公園づくりを考える上で大切なヒントとなります。一人でも多くのみなさんの参加をお待ちしています!
なおご希望の方には、「みーんなの公園プロジェクト」のイラスト協力者Gabrielaさんデザインのプレゼントの進呈もあります。詳しい情報、募集チラシは、■ダウンロードをご覧下さい。
しばらく更新をお休みしてホームページのリニューアル作業を進めておりましたが、団体名、サイトの構成、デザインなど装いも新たに再オープンです!
中でも特別なのは、各分野の方々からお話を伺う新シリーズ。初回のゲストは、日本におけるユニバーサルデザインの第一人者でいらっしゃる川内美彦さんです。インタビューで伺った貴重なお話を「
コラム特別編:この人にきく(1)」にてご紹介しています。ぜひご覧下さい!
またホームページのリニューアルにあたって下さったのは、2年前からずっとお世話になっているウェブデザイナー&音楽作家の近藤真生さんです。本業でたいへんお忙しいにもかかわらず、私たちの要望をていねいに汲み取り、ウエブアクセシビリティにも配慮したよりよい情報発信サイトにと、ご尽力下さいました。
なお今年の夏には、「子どもたち」と「公園のUD」を結ぶコーナーとして新しい「キッズページ」がオープンする予定です! 引き続き、皆様からのアクセスをお待ちしております。
●全国都市緑化フェア会場のUD調査に協力(2009年08月01日)
3月20日~5月24日の約2ヶ月間、岡山で第26回全国都市緑化フェアが開催され、咲き誇る花と緑で彩られた会場は30万人を越える来場者でにぎわいました。
このフェアの開催を間近に控えた3月7日、準備が進む岡山市西大寺地区のメイン会場をユニバーサルデザイン(UD)の視点から調査するワークショップが開かれました。主催者はNPO法人「まちづくり推進機構岡山」さん。「みーんなの公園プロジェクト」も事業協力という形で関わらせて頂きました。
ワークショップでは、車いすユーザーや視覚、聴覚に障害のある方、またベビーカーに乗る赤ちゃんを連れたお母さん方など多様な参加者が3つのグループに分かれて会場内を巡り、不便・危険と思われる箇所を(「これは便利でいい」という気付きも含め)、次々とリストアップ。翌日、主催者側がすべての項目を整理して各課題箇所の改善提案をまとめ、次の日には報告書をフェア事務局に提出!という早業でした。

会場はもともとUDに配慮して設計をされていますが、実際に当事者の方と歩くと思わぬ発見や指摘があるもの。今回はオープン間近ということで大規模な手直しは困難でしたが、簡便かつ効果的な方法でいくつもの改善が図られ、ワークショップ参加者による事後の見直しでも評価の声が上がりました。
私たちもこのUD調査と緑化フェアからいろいろなことに気付き、学ぶことができました。ありがとうございました。
●こども環境学会(千葉)に行ってきました(2009年08月01日)
4月23日~26日、千葉市の子ども交流館や科学館が入った複合施設Qiball(きぼーる)にて、「こども環境学会」が開かれました。
大会のテーマは「こどもの力 Power to the Children」。大人たちが子どもの力を信じて、彼・彼女たちが持っている力を発揮できる環境や機会を増やし、ともに未来を築いていこうという趣旨です。プレイベントでは、国連の進めるプログラム「CFC:こどもにやさしい都市(まち)」「GUIC:青少年のための都市環境」に関連するゲストも国内外から招かれ、「子どもの参画」によるまちづくりの機運の高まりを感じました。
印象的だったのは、シンポジウムや分科会で幾度か話題に上った、「子どもは、『将来、社会の一員になる存在』ではなく、『すでに今、れっきとした地域の構成員の一人』」「子どもには、きちんと情報を与えられ、自分たちの意見を表明し、相応の責任を伴って社会参加をする権利がある」といった点です。
こうした発想になじみの薄い日本では、意見を述べる子どもの側も、意見をきく大人の側もまだまだ経験を重ねる必要がありそうです。まずはできることから、とにかく始めてみるのが大切なのかもしれません。
「私たちにできること・・・」 ただ今いくつかのアイデアを検討中です。
(こども環境学会千葉大会のホームページはこちら
http://2009.rdy.jp/)
●オーストラリアの公園づくりプロジェクト新情報!(2009年08月01日)
昨年8月にお世話になった、オーストラリアのDSQ(Disability Services Queensland)のLisaさんからお知らせが届きました。当サイトの
UD公園のヒント・海外編No.10でご紹介したクイーンズランド州のすべての子どものための公園づくりプロジェクト:All Abilities Playground Project(AAPP) が、新たな進展を見せているそうです。
クイーンズランド州障害者部局のAAPPを紹介するサイトの中、
Playground Site Locationsをご覧下さい。プロジェクトに参加している16の町が地図に記され、それらをクリックすると各公園づくりの内容を知ることができます。文章は英語ですが掲載された写真からも、公園の計画や設計のためそれぞれの町が行なった多彩なワークショップや調査に、地域の子どもや学生、多様な人々が参加し町ぐるみで公園づくりが進んでいるエキサイティングな様子が伝わってきます。
またTexasという町の紹介ページでは、約250人の住民(内3割が子どもたち)の参画を経てつくられた公園のデザイン画(昔の町並みを取り入れた遊び場や、ユニークな仕掛けが満載の砂遊び・水遊び場あり!)を見ることもできますよ。
すべての子どものための個性豊かな16の公園は、今年中に完成を迎える予定です。障害の有無を問わず地域に住むたくさんの人々が、きっとその日を待ちわびていることでしょう!
2006年に発足した「みーんなの公園プロジェクト・岡山」ですが、この春、ちょっぴり衣替えをいたします!
結成当初は活動の場がほとんど岡山であったことと、「地元でUD公園を実現したい!」という思いから、グループ名に「岡山」を入れていました。
しかし、現在このホームページは県外の方も多く見て下さっており、遠方からUD公園のアイデアや問い合わせが寄せられたり、昨年は愛知県の街づくり講座に関わらせていただけるなど、出会いや活動の場が徐々に広がっています。
そこで、春からグループ名を「みーんなの公園プロジェクト」に改めることにしました。
これからも岡山生まれの当プロジェクトが少しずつ充実していけるよう、努力を続けたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また、グループ名の変更に伴いまして、当ホームページもリニューアルを計画中! つきましてはその準備のため、ほんのしばらく更新をお休みさせていただきます。
新装開店の日をどうぞ楽しみにお待ち下さい。
●今年もよろしくお願いします!(2009年01月29日)
明けましておめでとうございます。
「みーんなの公園プロジェクト」の活動開始から3年目を迎えた昨年は、様々な方との出会いの年でもありました。国内外の専門家の方からは多くのことを教えていただき、またホームページを通してメッセージを寄せて下さった障害のある子どものお母さん方、「絵やご意見の募集」に参加して下さった小学生の皆さんなど公園ユーザーの方からいただく声も、心強い励ましとなりました。
今年もいろいろな人や公園に学びながら、「調べる」「考える」「広める」の3つを一歩前進させるべく、いくつかの活動を計画中です。
2009年もどうぞよろしくお願い致します。
●メールの不具合について、お詫びとお知らせ(2009年01月29日)
昨年、当方のパンフレット等に掲載しております「みーんなの公園プロジェクト」のメールアドレスに宛てて送られたメールが、不具合により一時配達されない状態になっていたことが分かりました。(このホームページの「ご意見・お問い合わせ」のフォームから送信していただいたメールは、正常に配達されております。)
昨年末には正常な状態に復旧しておりますが、それまでの期間にご連絡を下さった方々、本当に申し訳ありませんでした。
当方に届きましたメールには、すべてお返事を差し上げております。「以前、メールを送ったけど返事がまだ!」などお心当たりの方、たいへん申し訳ありませんが、今一度ご連絡を頂ければ幸いです。皆様からのご意見・お問い合わせを心よりお待ち申し上げております。
●公園の絵やご意見の募集に、ご協力ありがとうございました!(2008年12月24日)
「みーんなの公園プロジェクト」で企画しました『公園に関する絵やご意見の募集』が、先月末で締め切りを迎えました。ご協力を下さった皆様、ありがとうございました。
中でも、最大の協力者となってくれたのは子どもたちでした。
大好きな友達と公園で遊ぶ楽しい場面を描いてくれた兄妹や、みんなが安心して利用できる公園をとってもていねいに描いてくれた女の子もいました。また神奈川県の小学校からは、クラスのみんなで取り組んだ、UDで、楽しくて、環境にも優しい公園のデザインを提案する大作が届きました。
寄せられた作品はどれもいきいきとしていて、子どもならではのユニークな発想や、大人顔負けの優れた工夫がいっぱいです! 絵の一つ一つに胸を打たれるとともに、公園の真の使い手(ユーザー)である子どもたちのパワーを再認識しました。
お送りいただいた絵やご意見は、当ホームページでのご紹介や、「ユニバーサルデザインの公園ガイドライン(仮称)」づくりなど、今後の活動で大切に活用させていただきます。
なお、ご協力下さった方にはお礼状と、抽選でGabrielaさんのカレンダーをお送りしております。今月半ばにはお手元に届く予定ですので、しばらくお待ち下さい。
あらためまして、皆様のご協力、ほんとうにありがとうございました!

●IPA会長ブライアン・アシュレイさんと(2008年12月24日)
この秋、IPA(International Play Association 子どもの遊ぶ権利のための国際協会)の会長ブライアン・アシュレイ氏が来日されました。
同氏はIPAの創設にも関わられたスウェーデン在住の社会学者・教育学者で、遊び場を始め子どもを取り巻く社会的環境の改善に向け、大きな実績を上げてこられた方です。また、今から約20年前にIPAスウェーデンのプロジェクトとして、障害のある子どもと他の子どもが一緒に楽しめる公園をつくり、最近では同国で障害児も遊べる冒険遊び場づくりにも携わられたそうです。
ある方の計らいで、来日中のブライアン・アシュレイ氏とお話をする機会に恵まれ、多様な子どものための遊び場に関する海外の動向をお伺いしました。
イギリスなどの各国で政策と絡みながら広がりを見せる、誰もが遊べる公園づくりの情報をいくつか教えていただく中で話題に上がったのは、子どもの権利について。
欧米では、人々の間に「権利」に対する認識が浸透しているので、もし誰かの権利が侵害されているとなれば社会が敏感に反応する。また「すべての子どもが遊ぶ権利を持っている」「子どもは自分たちを取り巻く環境について意見を述べる権利を持っている」といった主張も、比較的理解されやすい土壌がある。一方、日本では文化や歴史的背景の違いもあり、「権利」、しかも「子どもの権利」となるとなかなか本質が理解されにくいのかもしれない、といった話になりました。
別れ際にブライアンさんは、穏やかな中にも確信のこもった声で、次のような言葉をかけて下さいました。
「日本で誰もが遊べる公園を広めるには、自治体や政府への働きかけと同様に、障害がある子どもや親への働きかけも重要なのだと思います。成長に大切な遊び場から一部の子どもたちが排除されている現状と、工夫次第でその遊び場に彼らも加われるのだということに、多くの人が気付く必要があるでしょう。頑張って下さい」
このホームページがそのことに少しでも貢献できれば、と願うと同時に、自分たちの活動をあらためて考え直す機会となりました。
●愛知県主催の街づくり講座にて…(2008年11月05日)
愛知県では1995年から毎年、人にやさしい街づくりの担い手として地域で活動される人材を育成する目的で、「人にやさしい街づくり連続講座」を開催しています。
今までの講座は広く一般の方を対象にしたものでしたが、今年から新たに、建築設計や都市設計の専門家を対象としたコースも設けられました。「この専門家向け講座の講師の一員に」、と思いがけないお誘いをいただいたのは今年5月のことでした。
担当となったのは、全部で10回に渡る連続講座のうちの8回目『子どもに聴く 遊びのデザイン(10月2日実施)』と題された回。(受講者の方はそれまでに、『車いすユーザーに聴く』、『聴覚障害者に聴く』、『視覚障害者に聴く』などの講座を受けておられます。)
講座の前半は講義ということで、地元で幅広くご活躍の「障がいのある子どもの父母のネットワーク愛知」代表・田中弘美さんと、「みーんなの公園プロジェクト」矢藤の二人で、障害児の公園遊びの実情と家族の思いや、国内外のUD公園の事例紹介、誰もが遊べる公園に求められる要件などをお話ししました。
後半はグループに分かれてのデザインワークです。 「公園:楽しさのデザイン~子どもの目線で」という課題のもと、多様な子どもが一緒に遊べるようにと、各グループでアイデアが検討され、講座の最後には夢のある公園のデザインプランが並びました。
さらに受講者の方には、各自で公園の提案レポートを作成するという宿題もあり、先日、提出されたレポートのコピーが事務局から届きました。
そこには、「さすが!」という目の付けどころや、オリジナルの工夫、ワクワクするような図面が・・・。皆さんがそれぞれの思いを込めて課題に取り組んで下さったことに胸を打たれました。
いろいろな人が意見や力を出し合えば、
より多くの人が楽しめる公園をつくるのは、
それほど困難なことではないかもしれない――
この機会を通して、受講者の方々から勇気をいただいた思いです。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
●新コーナー「キッズ★ページ!」がスタートしました。(2008年10月05日)
子どものみなさんにお知らせです!
「みーんなの公園プロジェクト」のホームページでは、新しく、子どものためのコーナー「キッズ★ページ!」がスタートしました。
あなたは公園がすき?
「もっとこんな公園があったらな」って思ったことはない?
わたしたち『みーんなの公園プロジェクト』は、こんな夢をもっています。
「いろいろな子どもたちが、楽しく、いっしょに遊べる公園ができたらいいな」
そこで新しいコーナーでは、公園のめずらしい遊具や、楽しい取組みをみんなにしょうかいしていくよ。
「こんなところがおもしろそう!」 「これはきっとつまらないよ!」
「それってみんなに便利かな?」 「もっとこんなふうにするといいんじゃない?」
みんなにはいろいろな考えがあると思います。それはきっと、どれも大切な意見。
だって公園の主役は、みなさん「子どもたち」なのですから!
さあ、みなさんも「キッズ★ページ!」を読んで、いっしょに考えてみませんか?
みんなのまわりの公園を、もっとみーんなが楽しめる場所にするために。
●オーストラリアの取り組みに注目!(2008年09月16日)
日本と時差はほとんどないけれど、太陽が北の空で輝く国、オーストラリア――
ここでは、障害の有無などに関わらず誰もが一緒に遊べる公園づくりに向けた取り組みが、複数の州で行われています。そのうちの一つを取材するため、先月、オーストラリアの北東に位置するクイーンズランド州を訪れました。
2006年、ある小さな町の公園に新しい遊び場が作られました。州で初めての、すべての子どものための遊び場(All Abilities Playground)です。中心となったのはクイーンズランド州の障害者部局(DSQ:Disability Services Queensland)でした。
様々な鳥のさえずりが響く高い木立に囲まれたこの公園は、決して大きくありませんが、中にはユニークな工夫がいっぱい! 遊びに来る親子連れもいっぱい!
公園は、町の開拓者たちを称えて「Pioneer Park(パイオニアパーク)」と名付けられていました。しかしのちに始まる州を挙げての取り組み、すべての子どものための公園づくりプロジェクト「AAPP:All Abilities Playground Project」によって、この遊び場自体がまさに「先駆者(パイオニア)」的な存在になっていきます・・・
今回、このプロジェクトの責任者であるDSQの方々にお会いし、Pioneer Parkの見学や「AAPP」についてのインタビューをさせて頂くことができました。(取材に対して多大なご協力を下さったLisaさん、Julieさん、本当にありがとうございました!)
実際の公園の様子やプロジェクトの詳細については、後日レポートでたっぷりとご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
●「UD公園づくりのための 絵やご意見の募集がスタート!」(2008年08月10日)
現在、「みーんなの公園プロジェクト」では、『ユニバーサルデザインの公園ガイドライン(仮称)』の作成を検討しています。これは、「障害の有無などに関わらずすべての子どもが、自分の力をいきいきと発揮しながら、様々な友達とともに遊び学べる公園」とはいったいどんな公園なのか、その要件を分かりやすくまとめ、具体的なヒントや事例も示したもの(・・・になる予定)です。そのためには、できるだけ多くの方から公園に対するご意見や思いを伺うことが大切だと考えています。
そこでこの度、子ども、大人、障害の有無などを問わず、全国の皆さんから公園に関する絵やご意見を募集することにしました!
「障害を持った子どもも一緒に遊べるには・・・」
「こんな公園があったらいいな!」
「公園のこんなところに困ってる」
「こんなアイデアはどうかな?」 などなど・・・
「ちょっとしたこと」から「夢のような発想」まで大歓迎です! 実際の利用者である皆さんの『体験談』『アイデア』『夢』が、公園のユニバーサルデザインを考えるヒントになります。どうぞ奮ってお寄せ下さい。 (なお、「みーんなの公園プロジェクト」のイラスト提供者Gabrielaさんのご協力で、抽選によるプレゼントの進呈もあります。)
詳しい情報や募集チラシは、■ダウンロードをご覧下さい。
●遊具の安全性に関するセミナーに行ってきました。 (2008年08月10日)
先月、東京で開催されたこども環境学会主催のセミナー「こどもの遊び場・遊具の安全性を考える」に参加しました。
公園遊具による子どもの事故の実態が明らかになるに連れ、安全性への関心が高まってきた日本。2002年に初めて(!)策定された国の指針「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」は、現在国土交通省による改訂作業が進行中です。
ちなみに「安全性の確保」とは、子どもが回避や予測ができず事故につながる危険(ハザード)を取り除くことであって、子どもから挑戦や冒険の機会(リスク)を奪おうとするものではありません。「子どもの遊び場に多少の危険は付き物」と言っても、ジャングルジムの下でコンクリート基礎の角がむき出しになっていたり、ブランコや滑り台のボルトが脱落していてもよい、というわけではないですよね。
セミナー講演者の一人、荻須隆雄氏(玉川大学教授)は遊び場の安全や遊具事故がご専門で、国の指針改定にも関わっておられる方です。今回、お話の中で、遊び場遊具による事故防止に有効な手段の1つとして、以下のようなポイントを挙げられました。
遊び場の安全管理を行政や管理者のみに任せてしまうのではなく、日々の利用者である保護者や地域住民も高い意識を持ち、危険箇所の発見や情報提供などに主体的に関われる仕組みづくり 。
子どもたちが楽しみにしていた夏休みがスタートしました。今度、皆さんが公園を利用される際、安全性(あるいはユニバーサルデザイン!)の観点から、遊び場をご覧になってみてはいかがでしょうか。見慣れた公園にも何か新しい発見があるかもしれません。
●北海道にある、小さくて、大きな公園 (2008年07月01日)
公園見学in北海道。 先月、札幌市にある「藤野むくどり公園」を訪問しました。
ここは今から12年前、閑静な住宅地の一角に開園した、「障害がある子もない子も一緒に遊べるバリアフリーの公園」です。面積は約750㎡(テニスコート2面分ほど)という小さな街区公園ですが、オープン以来、公園のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化の優れた実例として何度も紹介され、とても広く名前が知られた公園なのです。
「障害を持つ子どももそうでない子どもも、みんな一緒に遊べる公園があったら・・・」
ある女性の声をきっかけに始まったこのバリアフリーの公園づくりでは、市民と行政と企業の三者がしっかりと協力し、また設計のためのワークショップから実際の花壇づくりにも多様な住民が参加なさったそうで、完成した公園は今も多くの人に利用され、あたたかく見守られています。
公園実現のきっかけをつくり、以来ここで様々な人に出会いとふれあいの場を提供するため、公園前の自宅を開放されるなど献身的に活動してこられた女性が、「むくどりホームふれあいの会」の代表、柴川明子さんです。今回、柴川さんと、公園づくりやその後の活動に関わってこられた方々にもお会いし、公園のできる経緯、具体的な工夫点、完成後の取り組みなどについて、貴重なお話を伺うことができました。(柴川さん、皆さん、本当にありがとうございました!)
この「むくどり公園」については、後日レポートでご紹介する予定です。お楽しみに。
なお、札幌市環境局みどりの推進部によるホームページ「みどりのページ」では、「市民参加の公園づくり事例」のひとつとして「藤野むくどり公園の再整備」が、素敵なイラスト付きで紹介されています。下のリンクからどうぞ。
■札幌市環境局みどりの推進部「みどりのページ」内 「藤野むくどり公園の再整備」
http://www.city.sapporo.jp/RYOKUKA/kyodo/jirei/mukudori/mukudori01.html
●淡路島の公園を訪問しました! (2008年06月01日)
公園のユニバーサルデザイン(UD)に関する情報収集と勉強のため、公園を鋭意調査中! といっても行き先が公園なので、花や緑、楽しそうに遊ぶ子どもたちに囲まれて、自分たちがリフレッシュできるという特典付きです。 おもに書籍やインターネットなどで調べた公園を訪問しているのですが、中にはこのホームページを通して寄せられた情報を元に伺った公園もあります。(情報を提供して下さった方、ありがとうございました。)
先月、倉敷芸術科学大学の有志学生さんたちとともに、兵庫県淡路島の「国営明石海峡公園」と、その近くにある「プレイパーク淡路島冒険の森」に伺いました。
後者のプレイパークは、「自分の責任で自由に遊ぶ」が信条の冒険遊び場で、島内外からたくさんの子どもたちが訪れる人気の場所です。森に入ると、そこに生い茂る木々と切り出した竹を利用して手作りされた、とてもダイナミックな遊び場が広がっていました。
ここでは、車いすに乗る地元の少年のリクエストで、高い木の枝からロープを吊るし、電動車いすごとぶら下げる「車いすブランコ」を実現されたそうです。自然を活かした遊び場のためバリアフリーとは行かなくても、「だれもが楽しめるように」という心意気が頼もしいです。
また私たちを案内して下さったプレイリーダーの方にお聞きした、「障害のある子どもがいると、子どもたちはどうしたら一緒に遊べるかを自分たちで考えて、方法を見つけるんですよ。その姿には大人の方が胸を打たれます」というお話も印象的でした。(予定の時間を越えての楽しく詳しいご案内、本当にありがとうございました!)
皆さんも、もしお勧めのUD公園などをご存知でしたら、ぜひ■ご意見・お問い合わせからお知らせ下さい。情報のご提供を心よりお待ちしております。 (なお「国営明石海峡公園」については、後日レポートでお伝えする予定です。)
「淡路島冒険の森」のホームページ
http://www.hm.h555.net/~boukennomori/index.html
●IFPRA(国際公園・レクリエーション管理行政連合)会長による講演会 (2008年05月10日)
先月、東京で、日本公園緑地管理財団・日本公園緑地協会等が主催する「海外パークマネジメント事情講演会」が開かれ、IFPRA(イフプラ:国際公園・レクリエーション管理行政連合)の会長ロブ・スモール氏等のお話を伺うことができました。
IFPRAは「公園の利用と管理」の分野に関する国際組織で、公園、レクリエーション、アメニティ、余暇対策及びそれらに関連するサービスの振興に寄与する団体です。ちなみに、昨秋アイルランドで開かれたIFPRAの世界大会では、以前このサイト(
「UD公園のヒント・海外編No.04」)でご紹介した米・カリフォルニアのNPO「シェーンズ インスピレーション」の代表ティファニー・ハリスさんが、「レクリエーションと子どもの遊びの多様性」と題して発表をされ、出席者から高い評価を得たとお聞きしています。
今回、ロブ・スモール氏の講演では、海外の先進的な取り組み事例の紹介を交えながら、変化を続ける現代社会のニーズや課題に対応し、公園緑地が地域や人々にどのような貢献をしているか、またさらなる向上を図るためのポイントは何か、といったお話がありました。
質の高い公園づくりは、住みよいまちづくり・地域づくりにもつながることや、利用者や地域社会のニーズを把握しながら、国内外の公園から学ぶことの大切さを深く認識する、貴重な機会になりました。
IFPRAジャパンのホームページ
http://ifpra.jp/
●IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)について (2008年04月10日)
先日、IPA(International Play Association 子どもの遊ぶ権利のための国際協会)の日本支部事務局長を務めていらっしゃる奥田陸子氏とお会いし、国内外の子どもの遊び場についてお話を伺うことができました。
「IPAは、1959年に採択された『国連子どもの権利宣言』に“子どもの遊ぶ権利”を盛り込み、その実現を目指した人たちによって、1961年に創設されたNGOです。ユネスコ、ユニセフの諮問団体として認知され、1987年には、国連から『平和の使者』(Peace Messenger)に任命されました。IPAは、世界50カ国の仲間をつなぐ国際的な組織です。」 (IPA日本支部パンフレットより)
奥田氏は、子どもが育つ地域環境をよりよくする活動に取り組んでこられた実践者でいらっしゃる上、世界の子どもの遊び環境にもたいへん造詣の深い方です。この度、奥田氏から「活動の参考に」と、いろいろな情報や資料をご提供いただきました。(本当にありがとうございました!)
現在それらをもとに、スウェーデンやイギリス、またオーストラリアなどの国々で、公園を障害のある子どもも遊べる場所にするためにどのような取り組みが行なわれているのか、英語と格闘しながら勉強中です。これらの情報も、今後随時ご紹介していきたいと思っています。
IPA日本支部のホームページ
http://www.ipa-japan.org/topframe.html
●バリアフリー新法・都市公園ガイドラインの解説本が出版されました。 (2008年04月10日)
社団法人「日本公園緑地協会」より、バリアフリー新法の都市公園に関するガイドライン「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」の解説本が出版されました。
タイトル:「ユニバーサルデザインによる みんなのための公園づくり」
発 行:社団法人 日本公園緑地協会
監 修:国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地課
価 格:7200円
同協会からは、1999年に「みんなのための公園づくり―ユニバーサルデザイン手法による設計指針」という本が出ています。この度、バリアフリー新法の施行に伴って新しく出版された本では、その内容が大きく改訂され、具体的な事例やカラーのイラスト、写真も多数掲載されています。
本の詳しい情報は、公園緑地協会のホームページ内「協会発行図書案内」よりどうぞ。
(社)日本公園緑地協会のホームページ
http://www.posa.or.jp/
●岡山にオープン予定の遊び場、ミニ情報 (2008年03月01日)
ユニバーサルデザイン(UD)の理念に基づいた「みーんなの公園」を
といってもトータルなUD公園建設となると、自治体の厳しい財政事情など課題が多く、一朝一夕には進まないというのが現状です。しかしバリアフリー新法の影響もあり、公園整備にも徐々に変化のきざしが見られるようになっています。
ローカルな話題ですが、岡山市の灘崎町総合公園に来月、大型遊具を備えた遊び場がオープンする予定です。その一角には、子どもたちが障害の有無などに関わらず楽しめる、「ユニバーサルエリア」が設けられるそうです。遊び場のうちの一部、という部分的なUD化ではありますが、今まで公園で遊ぶことができなかった子どもやその家族にとっては、特別な意味をもつはずです。
子どもたちにとって公園とは?
当グループのメンバーで、岡山県立誕生寺養護学校の林 卓志教諭による「コラムNo.02:公園で遊びたい!」をアップしました。日々、障害児と接しておられる方も、逆にどこか遠い存在と感じておられる方も、どうぞご覧下さい。かつて、自分が子どもだった頃の記憶を辿りつつ・・・。
「コラムNo.02:公園で遊びたい!」へ
●新コーナー「コラム」がスタートしました! (2008年02月06日)
新たに「コラム」を設けることにしました。コラムでは、公園そのものだけでなく、「みーんなの公園」という考え方の基になっている「ユニバーサルデザイン」や、公園に関する法規やガイドラインなど、より幅広い内容をご紹介し、幅広い方々のご関心にお応えしていく予定です。
第1回は、当グループの代表でユニバーサルデザインが専門の柳田宏治(倉敷芸術科学大学)から、「ユニバーサルデザインについて」と題してお伝えします。
今後も、夢を形に近づけるために、このホームページからいろいろな情報を発信していく予定です。ご期待下さい!
「コラムNo.01:ユニバーサルデザインについて」へ
●バリアフリー新法の都市公園に関するガイドラインが策定されました。 (2008年02月06日)
2006年12月に施行された「バリアフリー新法」では、バリアフリー化・ユニバーサルデザイン(UD) 化に取り組む整備対象として、新たに「都市公園」が含まれています。これにより日本で初めて、法的拘束力に基づく都市公園のバリアフリー化が実施されることになりました。
さらに先月(2008年1月21日)、実際の公園整備に際して具体的な指針となる「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」が、国土交通省によって策定されました。このガイドラインには、学識経験者や障害者団体の方々などの意見が反映され、あらゆる人が主要な公園施設にスムーズにアクセスできるよう、また特定の公園施設が円滑に利用できるよう詳細な基準が示されています。
日本の公園が、より多くの人に開かれた場所へと変わり始めています。
「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」は、以下の国土交通省のホームページからご覧になれます。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/04/040121_.html
●「お問い合わせ」メールの不具合について、お詫びとお知らせ (2008年01月10日)
昨年の終盤、当方の事務的な不手際により、このホームページの「ご意見・お問い合わせ」から送信していただいたメールが、一時期配達されていなかったことが分かりました。昨年末には正常な状態に復旧しておりますが、それまでの期間にご連絡を下さった方々、本当に申し訳ありませんでした。
「以前、質問したけど返事が届いてない!」などお心当たりの方、誠に恐れ入りますが、今一度ご連絡を頂ければ幸いです。皆様からのご意見・お問い合わせを心よりお待ち申し上げております。
●日本とイギリスの共同調査「アスク・プロジェクト」って? (2008年01月10日)
明けましておめでとうございます。
私たちの小さな活動が始まって1年半が経ちました。興味を持って下さる方が少しずつ増え、このホームページも予想以上に多くの方にご覧頂いていると聞き、ありがたいと同時に身の引き締まる思いです。これからもいろいろな人や公園に学びながら、「調べる」「考える」「広める」の3つの活動を、少しずつ充実させていきたいと思います。
今年も、どうぞよろしくお願い致します!
さて昨年12月、昭和女子大学(東京)で、こども環境学会・センサリートラスト(*)他主催「英国と日本の自然環境施設から学ぶシンポジウム」が開かれ、貴重なお話を伺ってきました。その中で、前述の2つの団体が共同で行なっている「アスク・プロジェクト(Ask Project)」についての紹介・報告がありました。
このプロジェクトは、日本とイギリスの両国で、障害児と健常児に自然環境施設(植物園など)を実際に訪れてもらい、子どもの立場から見た施設の評価を調べる研究事業です。まだ研究途中なので、調査データの詳しい比較分析はこれからとのことでしたが、興味深い取り組みでした。
このプロジェクトは、施設の側と子どもの側、それぞれにメリットがあります。
施設側は、従来、重視されてきた大人の意見だけでなく、あらゆる子どもの意見や気付きを聞くことで、施設やサービスのさらなる改善に向けたヒントが得られます。これにより集客力のアップも期待できます。
一方子どもは、こうした発言の機会を与えられることで、自分にとってあまりなじみのなかった場所でもより意欲的に観察し、多くの発見をしたそうです。同時に、障害児と健常児からなる参加者が、お互い多様な見方や意見、ニーズをもっていることも実感できます。
この調査は、子どもが社会に貢献できるだけでなく、子ども自身が学べるきっかけを提供したと言えるでしょう。
「アスク・プロジェクト」という名の、このユニークな取り組み。
名前の由来は、まさに「Ask(アスク)=聞く」だそうです。一見単純な行為「聞く」が、いろいろな可能性をもっていることをあらためて感じた講演でした。
*:「センサリートラストは、年齢や障害、経歴に関わらず、すべてのひとに対するアクセスの平等を支援し、ひとと場所との豊かな連携を可能にしながら、アウトドアスペースのデザインとマネージメントの推進を行う英国の環境NGOです。」(シンポジウム資料より)
●「パンフレットを増刷しました!」 (2007年12月06日)
「みーんなの公園プロジェクト」の概要と、岡山市在住のイラストレーターGabrielaさんの素敵な絵が載った、メンバーデザインのパンフレット「てっぺんで会おう!」。
今年の春に完成したばかりですが、おかげさまでご好評を頂き、半年で品切れになってしまったため、この度、増刷(&一部改訂)を致しました。印刷は再び、NPO法人たびだちの会「たびだち作業所」さんにお願いしました。視覚に障害がある方への情報提供のためのSPコード(2次元コードの一種。専用の読取装置を用いると文字情報が音声で読み上げられる)も、引き続き掲載しております。さらに、岡山大学のサークル「点訳の会キツツキ」の皆さんのご協力も得ながら、パンフレットの表紙に貼る点字シール作りを進めている最中です。
今後は、より多くの方にこのプロジェクトを知って頂けるよう、増刷したパンフレットを気前よく!お配りしていきたいと思っています。
また、今までパンフレットの入手が困難だった遠方の方にも見て頂けるよう、当サイトメニューのダウンロード内にある「■みーんなの公園プロジェクト・パンフレット」からPDFファイルでダウンロードできるようにしました。どうぞご利用下さい。
ただしインクジェットプリンタで印刷した場合、出力時のインクのにじみによってSPコードの読取りができなくなる可能性がありますので、コードを利用される方にはレーザープリンタでの印刷をお勧め致します。
なお、SPコードに関する詳しい情報は、
こちらの「SPコード公式ホームページ」
http://www.sp-code.com からご覧になれます。
●「公園に関するインタビューを行なっています!」 (2007年11月06日)
「みーんなの公園プロジェクト・岡山」では、公園利用者の多様なニーズを明らかにするため、いろいろな方からご意見やご要望を伺う聞き取り調査をしています。
これまで岡山県内の特別支援学校や障害者関連団体、また子育て支援センターなどのご協力を得て、10箇所以上でインタビューを行なってきました。子育て真っ最中のお母さん方を始め、子育て経験者、教育関係者、またご自身が障害を持つ方など、様々な立場の公園利用者から寄せられる生の声は、「なるほど…」「そうか!」と気付かされることが多く、大変貴重な機会になっています。先月は、聴覚障害児・者の支援グループ「笠岡みみっとの会」と岡山県聴覚障害者福祉協会西備笠岡支部の方々からご意見を伺いました。皆さんから頂いたご意見は、このホームページの「利用者調査レポート・皆さんの声より」で随時ご紹介していますので、どうぞご覧下さい。
また、インタビューに協力して頂ける岡山県内の方々、さらに県外の方も含めた皆さんからの公園に対するご意見・ご要望も募集中です。お気軽にこちら■「ご意見・お問い合わせ」までご連絡下さい!
誰もが公園利用の専門家!皆さんならではの「気づき」や「アイデア」をお待ちしております。
●カリフォルニアの公園事情を拝見!(2007年10月06日)
この夏、アメリカ カリフォルニア州のロサンゼルスとサンフランシスコを訪れ、いろいろな公園を見学してきました。
メインの訪問先は、前回の「お知らせ」で素敵なビデオとともにご紹介しした、NPO “Shane’s Inspiration™”(シェーンズ インスピレーション)の手掛けた公園です。
2000年に初めて作られた第1号の公園から、昨年(2006年)の10月に開園した新しい公園まで、異なる特徴を持つ4箇所を巡りました。さらにこのNPOが毎月開いている、多様な子どもが公園に集まって遊ぶイベント“Shane’s Club”(シェーンズクラブ)にも参加し、様々な子どもたちや大人たちの楽しそうな様子や、NPOの方やビデオの主役・コール君のお母さんのお話からも、多くのことを教わりました。
またサンフランシスコのゴールデンゲートパークでは、子どもの遊び環境の権威であるロビン・ムーア氏等の率いるMIG造園事務所が改修を手掛け、今年7月にオープンしたばかりの遊び場を訪れました。
これらの公園は「誰もが利用できる遊び場」を目的に、あるいは重要な観点の一つとして作られているので、ユニバーサルデザイン(UD)の工夫も優れていて「さすが」という感じです。ただ、町なかで偶然出くわした小さな公園でも、園路にちゃんとスロープがあったり、二つのブランコのうちの一つには車いすで楽にアクセスできるよう、地面に異なる表面材を使ったりという配慮のされている所がちらほら・・・。じつはこれには、ADA(Americans with Disabilities Act 障害を持つアメリカ人法)という法律の存在が影響しています。
カリフォルニアの公園レポートやADAについては、これから少しずつご紹介していきたいと思っています。今後もどうぞご注目下さい!
●カリフォルニアのNPOと素敵なビデオのご紹介!(2007年09月02日)
アメリカのカリフォルニア州を拠点に、誰もが利用できるユニバーサルなアクセシビリティを備えた公園を作る支援活動をしているNPO“Shane’s Inspiration™”(シェーンズ インスピレーション)をご紹介します。地域に対する公園開設の支援だけでなく、できあがった公園を利用した各種の企画を行い、多様な子どもたちの交流や相互理解の促進にも取り組んでいるユニークな団体です。現在、海外を含めて12箇所の公園が完成し、さらに73箇所で計画が進行中だそうです。
このNPOのホームページはあいにく英語のみ(一部スペイン語)ですが、ここで日本の皆さんにご紹介するにあたってシェーンズ インスピレーションから許可を頂き、“Mission”(ミッション/使命)と“Video”(ビデオ)の日本語訳を掲載致します。(シェーンズ インスピレーションと、翻訳にご協力下さった方々にお礼を申し上げます!)
「シェーンズ インスピレーション」のホームページ
http://www.shanesinspiration.org/ を訪れ、トップページの右上にある“Video”の文字をクリックしてみて下さい。この公園でいきいきと遊ぶ子どもたちと彼・彼女の親たちが、その素晴らしさをありのままに語るビデオ(約7分間)は、必見です!
Shane’s Inspiration™ の「ビデオ」と「使命」の日本語訳
●バリアフリー新法「都市公園ガイドライン」のセミナーに行ってきました!(2007年8月02日)
7月17日(火)、日本福祉のまちづくり学会主催のセミナー「公園とバリアフリー新法」が、日本大学で開かれました。いずれもUDやUD公園分野の第一線でご活躍をなさっている方々、アクセスプロジェクトの川内美彦氏、国土交通省から町田誠氏、そしてUD公園の草分け的存在の浅野房世教授のお話を伺うことができました。
従来、まちのバリアフリー化は、「ハートビル法」で建築物を、「交通バリアフリー法」で公共交通機関等を、と個別に取り組まれてきたのですが、昨年12月に施行された「バリアフリー新法」はこれらを一本化した上、新たな施設も整備対象として盛り込んでいます。また駅や官公庁施設などを中心とした重点整備地区では、連続性を備えた総合的なバリアフリー化、ユニバーサルデザイン(UD)化に取り組むことで、多様な人が各施設を容易に利用できるだけでなく、施設間を円滑に移動できるまちづくりを目指しています。この度、新たに整備対象となった施設の中には「都市公園」が含まれ、現在、国土交通省によってその詳細なガイドラインが作成されているところです。
今回のセミナーでは、その都市公園ガイドラインの解説と、UD公園の先駆的な取組み(多様な子どもが参加してのワークショップや、そこから生まれた遊具など)の紹介を含めた講演が行われました。最新情報や貴重なお話を伺うことで得られた多くの収穫は、今後いろいろな場面で皆さんにご紹介していきたいと思います。
「バリアフリー新法」の解説は、以下の国土交通省のホームページでご覧になれます。
http://www.mlit.go.jp/barrierfree/transport-bf/explanation/kaisetu/kaisetu_.html
なお、都市公園ガイドライン(正式には「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」)の最終版は、今月(2007年8月)を目途に完成の予定だそうです。
●ただ今、公園訪問中!(2007年07月10日)
いわゆる緑地公園や海浜公園、運動公園などを含め、ユニバーサルデザイン(UD)の考えを取り入れた公園(パーク)は、全国で徐々に増えてきています。
それは「入り口の段差をなくす」「多目的トイレを設置する」といった個別の改良『点』にとどまらず、「どんなルートを準備すれば、車いすのお年寄りや視覚に障害がある人も無理なく移動しながら公園を楽しめるか」という『線』の改良や、「このゾーンでは花やハーブの香り」「あちらのゾーンでは小川のせせらぎや風に揺れる葉の音」と、多様な人が五感を心地よく働かせながら公園のいろいろな場所を満喫できるような『面』としての改良へと、その広がりや深みを増しながら進化しています。
子どもの遊び場である公園(プレイグラウンド)もきっと、あらゆる子どもが「行ける」→「遊べる!」→「楽しめる!!」と進化できるはず。
ただ今、そのヒントを求めて鳥取県米子市、東京都立川市、広島県庄原市と各地の公園を訪問中です。追ってレポートでご報告していきますので、どうぞお楽しみに。
また、「ここの公園は、こんな工夫があっていいですよ」という皆さんからのおすすめ情報も、随時募集しています!
●新たな協力者の方々!(2007年06月02日)
「みーんなの公園プロジェクト」のパンフレットには、視覚に障害がある方のためにSPコード(2次元コードの一種。専用の読取装置を用いると文字情報が音声で読み上げられる)を掲載しています。しかし読取装置を持っておられない方も多いので、会の名称とホームページのURLを表した点字シールを、パンフレットの表紙に貼る作業も進めています。
この作業に岡山大学のサークル「点訳の会キツツキ」の学生さんたちが協力して下さることになりました。「キツツキ」の皆さんは、点訳だけでなく子どもたちのイベントや障害を持つ人たちとの交流も含め、幅広いボランティア活動を展開されています。
またアメリカにあるNPOの英文ホームページの日本語訳は、技術翻訳を専門となさっている翻訳者の阿久根信之さんが引き受けて下さいました。翻訳をお願いした部分だけでなく、その背景までもつぶさに調べた上で、すぐさま的確な訳文を作って下さいました。
どちらの方々も普段の活動やお仕事でたいへんお忙しいにもかかわらず、こころよく協力をして下さいました。皆さんのお力添えに感謝致します。
●こども環境学会2007年(横浜)大会に行ってきました。(2007年05月15日)
4月27日(金)~29日(日)、横浜市開港記念会館で「こども環境学会」が開かれました。
国際シンポジウムでは、ドイツの「ミニ・ミュンヘン」(8月の3週間だけ開かれる子どもの仮設都市。子どもはそこで市民として主体的に働き、遊び、学ぶことができる。)や、韓国、フィリピンの取組みが紹介されました。また分科会やポスターセッションでは、子どものための建物・遊び場・環境・まちづくりに関わる研究や事例が全国から報告されました。
参加者は、研究者・教育者、行政・企業の方、また地域のNPOの方々と多岐に渡っていたので、多角的な視点から子どもの環境を考えるよい機会となりましたし、何よりこれほど多くの方がそれぞれの分野で熱心に取り組んでおられることを知り、まだまだ「ひよっこ」の私たちですがちょっぴり勇気づけられました。
(こども環境学会のホームページはこちら
http://www.children-environment.org/)
●ホームページがオープンしました。(2007年04月28日)
構想から4ヶ月。時間をかけて温めてきたホームページがついにオープンしました。
プロジェクトの理念に共感し、惜しみないご尽力でこのホームページの作成にあたって下さったのは、それぞれプロでもいらっしゃる以下のお二人です。
ウェブデザイナー&音楽作家の近藤真生さん。魅力的なデザインと、多様な方にとっての見やすさを兼ね備えたホームページを作成して下さいました。
ユニバーサルデザインに配慮したホームページづくりをサポートする有限会社アイ・エス・ティの吉井誠さん。ITとウェブアクセシビリティの専門的見地から助言とご協力を頂きました。
このホームページは、より多くの方に分かりやすく情報を提供できるよう、今後も進化していく予定です。
皆様からのアクセスをお待ちしています。
どうぞよろしくお願い致します。
●パンフレットができました。(2007年03月12日)

「みーんなの公園プロジェクト」の概要をまとめ、メンバーがデザインしたパンフレットが完成しました。素敵なイラストが載った正方形のパンフレットは、「絵本みたいでかわいい」と好評です。
このパンフレットの作成にあたって、次の方々が協力をして下さいました。
プロジェクトの趣旨に賛同し、明るく微笑ましいイラストを提供して下さったポーランド出身、岡山市在住のイラストレーターGabriela Rzepeckaさん。
視覚に障害のある方への情報提供の観点から、SPコード(2次元コードの一種。専用の読取装置を用いると文字情報が音声で読み上げられる)の掲載に助言やご協力を下さった岡山県視覚障害者センターさん。
複雑で手間のかかる印刷方法に快く応じて下さったNPO法人たびだちの会 たびだち作業所さん。
皆様に心より感謝致します。

