子どもたちのアイデアを活かした公園が品川にオープン

3月、品川区の大井坂下公園に、子どもたちのアイデアを活かしたユニバーサルデザインの遊び場がオープンしました。
「PR TIMES」の紹介記事https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000087362.html

2019~20年にかけて品川区が開催した子ども向けワークショップの一部に私たちも関わらせていただいた関係で、この公園のお披露目会に参加してきました。

ワークショップ当時は小学3・4年生だった子どもたちが一回り成長し、実際の遊び場を楽しんだり、測量やインターロッキングの敷設に関する簡単な工事体験をしたりする中(←大人もやってみたくなるユニークな試みでした)、近隣の障害児支援施設の方々も来訪され、一つ一つの遊具や工夫を体験。
「車いすのまま遊具の上まで行けるなんて嬉しい」「初めて一人でブランコに乗れた!」といった喜びの声とともに、地面や遊具に対して「ここは、もう少しこうなっててほしい」など当事者ならではの意見も出され、区役所の方が一緒に確認したり対策を講じたりしておられました。

担当された公園課や建設コンサルトの方々は、この事業で今までにない気づきを多く得られたそうで、「これからの公園づくりにぜひ活かしたい」と語っておられました。
自分たちで考え、アイデアを出した小学生の皆さんにも、貴重な体験になったようです。

「こども基本法」の施行を来春に控えたいま、すべての子どもが持つ「意見を伝え参画する権利」や「遊ぶ権利」にあらためて関心が寄せられています。
品川のワークショップは主に一般の小学校に通う子どもたちが対象でしたが、これからは障害がある子どもや外国にルーツを持つ子どもなど、より多様な子どもたちが意見を出し合い大人と共創する新たな遊び場づくりへのステップアップが期待されます。